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『クジラの島の少女』を観てみたよ!

物語の内容は大して面白いとはいえないんですけど主演のケイシャが可愛いのでおk・・・じゃなくて、生のマオリの現代文化を映像化という点ではかなり面白かったです。マオリは挨拶のときに鼻と鼻をくっつけ合うところとかはおぉ!と思いましたね(てかあれはファンガラ地方の部族特有のもの?)。マオリ民族舞踊のハカとは違うだろうけど、所々で見られるマオリの踊りは必見。ガチで鳥肌たった件。ブルッときたね、ブルッと。

物語のなかで頻繁に繰り返される「伝統」という言葉。若い世代と年長者世代間の「伝統」の捉え方の差は万国共通だと思った。日本でも演歌とか浪曲を好き好んで聴いてる若者なんてのは少数派だと思うんですよ。やっぱり若者はJ-POPとかROCKとかでしょ、イメージ的に。まぁ最近では、「古き良き日本」といったような風潮が一般的になってきたので、そういった「伝統」を排斥しようといった動きは見受けられませんがね。それでも、世代間の価値観の差っていうものは確実に存在すると思うです。

この映画での「伝統」尊重派は、マオリとしてのアイデンティティを失わないためにという意図があってのことじゃないかなと僕は思っています。マオリの歴史はイギリスと出会ったときから多くの悲しみを積み重ね、乗り越えてきました。そうした過去があるからこそ、自分たちの文化や伝統を大切にしていきたいという気持ちが強いのではないでしょうか。

僕は古き良き日本などという伝統尊重論に対して批判はしませんが好意は抱いていません。それというのも、伝統とは何かを考えもせずにただ大切だからといった理由で主張している人が多いからです。

自文化を知ること、「伝統」について考え直すことは異文化・異民族理解への手助けになると僕は思うです。この映画で、なぜ族長が「伝統」を守り続けようとするのかを考えてみてはいかがでしょうか。