大学編入体験談 その3 〜考えることで一歩前進〜

【第3回 僕は何のために編入するんだろうか】

今回は編入勉強中に考えてたことを暴露します。勉強って何?編入って何?大学って何?など、糞ガキの僕がゴミな意見を書いてます。

・4月→今から頑張れば旧帝行けるんじゃね?(ただのバカ)

僕の場合、志望校の選択は結構早い時期からやってました。といっても前記事にも書いたように、僕は最初は学歴コンプレックスがあるがために編入を目指していたということもあって志望校選びは適当。前の大学では歴史学部に在籍していたので、歴史学の勉強ができて俗にいうMARCH以上の大学ならどこでもいいという感じでした。しかも、予備校に行き始めた直後には旧帝も視野に入れてました。今から頑張ればきっと行ける!っとね・・・えぇ、どうみてもただのバカです。

2ヶ月くらい経ってから、自分は何で歴史学なんてやってんだろ、と思うようになりました。キッカケはカー先生の『歴史とは何か』を読んだり、大学の学部友達とガチで歴史学の話をしたり、大学のゼミ教授と話したりしてです。僕の歴史観をここで書くのはお門違いなので今回はスルーしますが、とにかく歴史学だけでなく自分の学問に対する見方が大きく変わったのでした。だからといって他に何かやりたい学問があるわけでもなかったのですが、そんなときに前記事で書いた、僕の小論文を褒めてくださった先生に出会ったのです。

・ある先生とある学問との出会い

その先生というのは文化人類学を専門としている方だったのです。偶然にもその先生の授業をとっていたことで僕の小論文を添削してもらえたわけ。文化人類学という学問を知ったのもこの時でした。それを知った時はそりゃもうピーンときた、これだ!って思ったね。

この先生に出会わなかったら今の僕はいなかったんじゃないかな。そのまま歴史学の道を進んでいってテキトーな編入大学生活を過ごしていったと思う。もしかしたら編入受験も失敗してたかもね。僕にとってはこの先生との出会いが転機となったのでしょうな。

やっぱり、先生っていう存在は大きいと改めて思いました。なんていうんだろ、自分よりも遥かに知識を蓄積してるし、経験だって豊富なわけよ。人として尊敬するに値する人、それが先生だと僕は思うのですよ。まぁ皆が皆そうとは限らないんですけど、クソな先生も世の中にはいますもんね。

4年制から4年制への大学編入はなかなかに大変なことが多いので、良い先生に出会って相談などにのってもらうことが大切ですよ。

・僕は勉強がしたいんだよ!きっとそうだ!いいや、そうにちがいない!

編入してからその後はどうすんの?と考えるようになったのは、受験勉強を投げ出してた秋頃。受験をやる気力はないのに妄想だけはしてるとかバカの極みだね。その頃には、とにかくいろんな学問を学びたくて学びたくて仕方なかったのです。受験勉強なんてやってる暇あったらフッサールとかマルクスの本を読んでたほうがいいわい!とか思ってたくらいでして。だから、編入なんかしなくても今の(当時の)大学でいろんな勉強してればいいじゃない、と考えていました。でも編入できたら、歴史学じゃなくて文化人類学とかを専門にしてる教授の下で勉強できるんだよなぁとも考えていたり。まぁ葛藤してたわけ。

・でも結局は受験

もう学歴コンプレックスは小さくなってたと思う。決してコンプレックスがなくなっていたわけじゃないことに注意、というか大学編入に成功した今でももってますから。まぁでも編入したいという一番の理由は、歴史学部から文化研究のできる学部へ編入したい、ということになってました。

結局は受験。2校受けた結果、最初は2次試験で不合格、次に受けた大学が合格。最初に受けた大学で1次試験に通ったときは嬉しすぎて死ぬかと思ったね。試験内容は英語オンリー、予備校入学時には英語は最下位クラスだった僕がそれなりの国立大学の英語試験をパスしたってのだから、これはガチで嬉しかったっけな。2次試験の面接で落ちたのはどうみても準備不足。

そんでもう1校のほうが僕を拾ってくれたのでした。

・大学ってさ・・・

大学ってのはただ教授の講義を聞くだけ、ってのは間違いなわけで、大学は自ら進んで勉強をする場なのです。教授はあくまでも手助けをしてくれる程度と考えるほうがいいと僕は思うのですよ。って、今更過ぎる大学論だな。何が言いたいのかというと、志望校選びのときは視野を拡げることが必要ですよってこと。

例えば、経済学を学びたい生徒がいたとします。その生徒は特にアメリカ経済史を学びたいようです。だったら別に経済学部でなくとも、歴史学部でもアメリカ研究でも勉強はできるのでは?ということなんです。むしろ経済学部でないほうが、他の様々な分野も一緒に学べますしそっちのほうが面白いかもしれませんぜ。

4年制から4年制への編入とは、一度大学受験してそれで納得できなかった人がまた編入という形で大学受験をするわけです。再び後悔しないように情報収集はしっかりとしておくこと、自分が学びたいことは何なのかを真剣に考えること、これはかなり重要かと。