『ホテル・ルワンダ』を観てみたよ!

『ルワンダの涙』に続いてのルワンダ紛争関連の映画。『ルワンダの涙』では国連批判の色を強く持っていましたが、この作品は難民を最後まで見捨てず助ける主人公を描いています。悲しい物語ではありますが、とても気持ちの良い終わり方でした。

父親と一緒に観ていたのですが、後半の戦闘シーンを観て「みんな戦争が好きなんだねー」と一言。僕の父親がよく言う言葉なんですよ、ニュースとか見てても。

でも、戦争や争いが好きな人なんているのかな。したくないけど仕方なくやってるだけじゃないの?もしくは、しなければ生きていけないからやってるってだけではないの?戦うことで自分の正当性を確認してる人ってのもいるかもだけど、その人だって本質的には戦いたくないって思ってるんじゃないの?死にたくないって思ってるんじゃないの?

僕にはわからないです。

まぁ自分が武器を持っていて相手が持っていないという状況下では、人は残酷になるのかもしれないのかな・・・弱い者イジメってやつですね、嫌だ嫌だ。

序盤に「フツ族とツチ族の違いは何なのか」という会話があるのですが、ここはとても興味深かったです。かつての植民地支配によって生まれてしまった亀裂がルワンダ紛争を引き起こしてしまったともいえるわけで、ツチ族が上品でフツ族が下品なんてのは跡づけでしかないんですね。

要するに、民族の違いなんてあってないわけです。でも人間は違いを作り上げようとする。それは国民アイデンティティを確立するために必要なことだといわれてるからです。くだらないと思うけど。何か明確な証拠がないと自分を確立できない人ってのもいるもんですから。というか、言ってみればそれは普通ですよね。