『ココ・アヴァン・シャネル』を観てみたよ!

新宿にて。女性客が多く、野郎1人で鑑賞してた僕はどうみても浮いた存在でした。誰もがその名前を耳にしたことのある、シャネル。その起業者、ココ・シャネルの伝記です。そりゃまぁ女性客が多いのも納得できますわな。

女性が働くということが世間一般的に非難されていた時代の話です。性別役割分業が全盛期だった頃でしょうか。夫は外で働き、妻は家事をする。日本でもかつてはこういった考え方が一般的でしたね。「男子台所立つべからず」などといったように。

この映画は、ココがどのようにファッションの才能を開花させていったのかよりも、ココの恋愛を中心に描いているように思えます。だから伝記映画というよりも恋愛映画。そうゆうのを期待していない人には少々物足りない映画になっちゃうと思います。

でも、当時の社会がどのように男女というものを捉えていたのかというのがとてもよくわかりますね。女性は男性にとって奴隷のような存在、女性が男性よりも地位が高くなることは許されないなどなど。それでも社会に進出していき生涯独身を貫いたココ。

女性の社会的地位について議論することは今では当たり前のこととなりました。数十年前では考えられなかったことです。しかし、少なくなったとはいえ、男女の社会的差別というのは今のなお続いているわけです。今一度、男女というものについて考え直すことが必要な時期なのかもしれませんね。

余談だけども、婚活といって「結婚していない女性は哀れだ」という風潮に無理矢理しようとする今の社会はあまりにも滑稽だと思いませんか。そんなおかしな意見に流されないような人が僕は好きです。