『あなたは私の婿になる』を観てみたよ!

新宿にて。ラブコメ映画。とても面白かったです、終始笑わされました。とにかく笑いのテンポがいい。観客がどこで笑ってしまうのかってのをよくわかってるなぁと思いました。シリアスで真面目なシーンかと思いきや笑いに変わったりで、どんな映画か全く知らなかった僕はなかなかに意表をつかれました。主演の演技もいいんだけど、オスカー・ヌニェスの演じるラモーネがいいキャラしてます。おいしい役だなぁ。

結婚というものは形式的に見てみればとても簡単なものです。書類に名前を書いて、印鑑を押して、役所に提出すればいいだけ。やろうと思えば、そこらでイチャイチャしている大学生カップルでも簡単に結婚することができるんです。となると、愛のない結婚も有り得るわけだ。いわゆる政略結婚はまさにそれ。だからといって、婚姻届が次から次へと役所に提出されるわけではないということはご承知の通り。形式的に簡単であっても、結婚には様々な「障害」が存在するからです。

この映画は、結婚に付き物のその「障害」を普通とは違った視点から描き出しています。一つに「家」という障害。結婚は決して2人だけのものではなくて、身内をも巻き込んだ一大イベント。結婚する本人らにとっては軽い気持ちでも、両親や親戚らは時には涙を流して新郎新婦を祝福するのです。祝福された側は、それによってその責任の重さを感じることになる。結婚とは概して簡単なものではないのです。けれど、それを乗り越えてこそ幸せな家族になれるのかもしれません。それをこの映画は伝えているようにも思えます。

どうでもいいけど、カップルで鑑賞してる方々が多くて、いつも通り1人で鑑賞してた僕は相当浮いてました。というか、暗闇の中でお互いの手とをゴソゴソしてた両隣のカップルさん、定番過ぎで面白くないよ。上映中は大人しく観ようよ。