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『ラブリーボーン』を観てみたよ!

新宿ピカデリーで観てきました。死後の世界の不思議さをうまく映像化していると思いました。監督のピーター・ジャクソンはあの『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの監督で、こうしたファンタジックな映像を生み出すのが上手いのだなぁと思いました。

14歳で殺された少女の物語。若すぎる死、突然の悲劇の死ということで、彼女は自分の死を受け入れることができずにこの世とあの世の間でしばらくさ迷い続けます。ある程度死の準備が整っていれば、人間はその前にいろいろとやらなければならないことをしようとするものです。しかし、彼女はそれができなかった。残された家族は彼女の死を悲しみ、そして崩壊への道を歩んでいく。

ニュースを見てると政治や国際問題と同じくらいの頻度で殺人事件が取り上げられる。僕たちは今までいろんな殺人事件を見てきた。隣人との些細なトラブルから、宗教的なもの、復讐心に満ちたもの。様々な理由があって殺人事件は起こっている。しかし、僕たちはそうした事件の多くを数日後には忘れてしまっている。新宿駅前で被害者の身内がビラ配りなどをして、それでようやく思い出す。「こんな事件もあったなぁ」と。

もちろんそれを責めることはできない。人とは愚かで、他者のことにはそれほど興味がないものなのだ。だけど、被害者の身内のものの悲しみは決して消えることがない。人々はそれをわかってはいても、でもやはり忘れてしまうのだ。風化させてはならない事件、というのは何も大きな事件だけに限ったことだけではなく、全ての事件に当てはめるべきことなのだ。