『かいじゅうたちのいるところ』を観てみたよ!

新宿ピカデリーで観てきました。母親と喧嘩して家を飛び出した少年が、かいじゅうたちの住むとある不思議な島に辿り着くというファンタジー物語。絵本が原作ということで内容は基本的に子供向けなのでしょうが、大人でも十二分にいろいろと考えさせられる映画でした。

子どもだけに限らず、人ってのは寂しがり屋だし、そして誰かに構ってほしいと思うものです。まぁそうではない人もいるのでしょうけど、僕はやっぱり誰かに構ってもらいたいです。この映画の主人公の少年も同じ。姉や母親の気を惹こうと必死にアピールをするのですが、それを理解してもらえずに拒絶される。昔の自分の姿とすごく重なってちょっと共感しました。あ、今の自分も似たようなもんか。

家族に拒否、拒絶、無視されることほど悲しいことはありません。それは自分の存在理由さえも否定されているようなものです。特に子どもというのは、大人にとってよくわからない存在。かつて自分も子どもであったのにそのことを忘れてしまっている、人とは愚かなもんです。子どもは自由奔放で、何事にも恐れず前へ前へ進んで行くことのできる存在。僕たちはどうしてそれを理解してあげることができないのでしょうか。

子どもの自由さ、というものを羨ましいと思えるような、そしてそうした彼らを理解し受け止めることができる、そんな大人、親に僕はなりたいです。