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アイルランドにてテレビを考える

アイルランドには主要なテレビチャンネルは4つしかありません。RTEという公共放送局が2チャンネルあり、映画やドラマなどをよく放送してます。TV3もドラマの放送が多く、こちらはアメリカの番組などが大部分を占めてます。最後にTG4、アイルランド語での放送が主要で、他にもいろいろなドキュメンタリーも放送してます。このように放送チャンネルが4つしかないアイルランド。もちろん、CSのようなものに加入すれば100、200以上のチャンネルも視聴可能です。イギリスのBBCやNHKの国際放送などが含まれてます。

先日、とあるドキュメンタリーを見ました。アフリカのセネガルにおける子供と教育を取り上げた番組です。他にも、アイルランドにおけるドラッグの実態を取り上げたものなど、かなり社会派なドキュメンタリーを多く視聴することができます。

ふと、日本ではこうゆう番組を見ることはほとんどないのでは?と思いました。

確かにNHKでは積極的にそうしたものを取り上げることがあります。がしかし、NHK1局のみ。僕が考えるに、日本のテレビ局の多さというものがこれに影響を与えているのではないでしょうか。つまり、テレビ局の競争化。 例えば、とあるアフリカ文化を紹介する番組を民放で放送していたとします。そこには確実にそういった文化に無頓着、無知なタレントがゲストとして参加しています。そして、ただそうした文化を面白おかしく取り上げ、タレントが馬鹿なコメントを言い会場を笑わせる。これが典型的。こうなっているのもテレビの競争化が問題にあるわけです。他局よりも数字を取ることだけが重要で、肝心の中身については何も取り上げていない。

また、ドラッグや差別、貧困といったテーマもないがしろにされがちだと思います。おそらく、こういったことを学べるのは小中高でのビデオ教材か大学くらい。それもそれほど真剣に取り組まれることはない。結局は受験、テストが優先され、仕方なくやっている、感が大きいと思います。

なんだかんだ言っても、テレビの影響力は強大です。そして、例えばNHKなどは政府によって動かされてるわけです。民放は視聴率だけを見て、無知なタレントを起用しまくる。もちろん、アイルランドのテレビ事情が素晴らしいと言ってるわけではありません。僕が知らない、アイルランドならではの問題もたくさん抱えていると思います。しかし、それはテレビが存在する以上、どこの国でも同じこと。僕が言いたいのは、例えばアイルランドではエンターテイメント性の高い番組が少なく、日本のそれはあまりにも多すぎるのではないか、ということです。

人はテレビに何を求めているのでしょうか。そして、僕たちはテレビに対して何を主張することができるのでしょうか。テレビとは何なのか。ただの娯楽のためだけのマスメディアなのか。情報を得るための媒体でしかないのか。

単にテレビ批判をするだけでは何も変わりません。テレビと私たちを考えていくことがこれからは必要なのだと思います。

(ていうか、芸能人はドラマとか映画だけやってりゃいいんだよ…)