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恋愛物語が伝えてくれること

姉の影響というほどでもないけど、子供のころから恋愛漫画や少女漫画をそこそこ読んできました。今でも恋愛小説が好きだし、恋愛映画も結構観てきました。

最近、恋愛をテーマにした物語は一体何を社会に伝えようとしているのだろうか、ということをよく考えてしまいます。

少し古いのかもしれないけど、若者向けの恋愛物語といえばケータイ小説がまず挙げられると思います。多くの作品が映画化やドラマ化しているのは周知の通りです。その反面、作品内で取り扱われる内容がワンパターン的であるという批判があったり、そこから派生して現代若者の読書傾向について議論されるほど大きな社会現象になりました。

もちろん恋愛物語は中高生といった若者だけではなく、老若男女問わず多くの世代が対象となります。それはなぜなのか。恋愛物語は作家本人が恋愛を経験しなければ上手く産み出すことはできないと思います。恋愛という感情そのものは生まれ持った才能から作られるものではなく、ましてや最初からその感情を持っているわけでもありません。恋愛感情は人間の成長過程において必然的に育っていくものです。

多くの人は恋愛して、結婚して、子供を育てていくという人生を歩むことになります。もちろんそれが全てではなく、人生には様々な形があり、全ての人間が違った物語を作っていっているのです。恋愛だけでなく、友情や仕事や挫折など、それらが人生という物語を構成しているわけです。言葉を介して他人と触れ合い、時にはお互いに理解し合おうと努力する。だからこそ人は面白い、人の生き方は刺激を与えてくれる。物語が私たちに伝えてくれるものはそういうものなのではないのかなと思います。

恋愛物語はそうした人生の一部にある、多くの人々が経験する恋愛という要素の多種多様な形を示しています。誰かに恋し、その誰かを直向きに愛し、そして心を紡ぎ合わせる。人が人を愛する姿はとても美しいものです。友情とは少し違った、愛というものの心地良さを私たちに教えてくれるのではないでしょうか。