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『おとなのけんか』を観てみたよ!

自分たちの子どものけんかの調停をするために揃った2組の夫婦が、話し合いを進めるに連れて険悪なムードに陥っていき、大人のけんかに発展していくという物語。出演者はそれぞれの夫婦の4人のみ、舞台もけんかの加害者になった子どもの夫婦の家だけ。制作費がほとんどかかっていない中で、出演者の演技とそれに伴う脚本が秀逸な名作。笑いどころが多すぎて困った。

僕も子どもの頃は幾度と無く喧嘩をしてきたものです。暴力的なものもあれば、友だちの大切なものを壊してしまったこともありました。もちろん、些細なことなので警察はおろか、親の介入は一度もありません。喧嘩をするものの、最終的にはまた笑い合ってバカなことをしたりするわけです。子どもたちは、社会のルールとは別に独自のルールを作って、その中で成長していくものなのです。

そうした子どもたち独自のルールに大人が入り込む余地はありませんし、子供同士喧嘩をしても案外適当に和解して仲直りしていく。では、大人や親が子どもたちにできることは何か。それはルールを与えることではなくて、ルールが誤っている場合に適切な処理を促していくことだと思うのです。いくら自分の子どもだといっても、親も人間です。自分が大好きだし、そして自分の子どもを守りたいと思ってしまう。その状況下で冷静な対処をしろと言われても土台無理な話。

結局、大人は子どもを見守るしかできないわけで、子どもたちの社会に介入していくべきではないのかもしれません。何だかんだ言っても、子どもと大人は人生経験の差からみても大きな違いが存在します。だからといって子どもの主義主張を蔑ろにしてはならず、そして大人のそれを強要してはなりません。大人であれば落ち着いて冷静に事の顛末を見ていけるだけの寛大な心が必要なのかもしれません。