『ユキとニナ』を観てみたよ!

恵比寿ガーデンシネマで観てきました。とても優しい映画。一つ一つのカットが長く、長回しが多用されている映画です。普通ならカットされているようなシーンでもカメラはずっと定点のまま回ってて、登場人物の何気ない仕草とかセリフとかがとても印象的に残ります。長回しの多用、ということはなんだか退屈そうにも思えますが、子供というのは不思議なもので演技だとしても自然な映像にみえてしまう。まぁ俳優の力量もあるのかもですが。長回しだからこそ、子どもの些細な表情の変化なども見て取れるのだ。

両親の離婚に納得できない主人公のユキ。彼女はどうにかして両親を説得しようとしますが、最終的には家出という形をとることになります。子どもにとって親の存在はかなり大きなものです。それは幼ければ幼いほど大きくなる。大人たちの自分勝手な理由で離婚、子どもは親と一緒にいたいのにそれがある日突然許されないことになる。どうして大人というのはこうも勝手な生き物なんだろう。そうゆう大人にどうして離婚をするのか、と聞くとこう答えます。

「大人の世界というのは難しいものなんだよ」

それは逃げの言葉だ、自分勝手だ。夢も希望もない。僕は子どもにこんなことを言う大人にはなりたくないし、言われたくもない。離婚をするのは別に構わない。嫌いな人と一緒にいたい、そんなことはどんな人間であっても耐え難いもの。でもそれを子どもにも共有させてはいけないのだ。

両親が喧嘩をしているところなんて見たくないし、親が真夜中に音楽を大音量で流しながら暴れ踊ってる姿も見たくない。そして親はそうゆう姿を子どもに見せてもいけないと思う。子どもを育てるということはそういったことも学ばなければならないのかもしれない。