日本のサブカルはゆとりが生み出した奇跡的産物

こんにちわ。研究資料を求めてアメリカにやって来ました、明日には帰るけど。

先日のこと、中国人の友人とMinecraftというゲームの話で盛り上がりました。ご存知ない方のために説明すると、このゲームは要するに何をするにも自由なSimCityなレゴ的ゲームです。洞窟を探検したり、建築物を作ったりと、とても楽しいゲーム。

そんなゲームですが、Youtube等に日本人制作の建築物動画がたくさんありますが、大抵が中世欧米的なファンタジー溢れるものだったりします。僕自身も、そういった建物が好きなのでMinecraftにおいてもそうした建築物に手を出したりしています。対する中国人の友人はというと、非常に現代的な鉄筋コンクリート製の高層ビル等を好みます。あ、これはもしかして・・・。

おそらくですが、中国という発展中の国家で生まれ育ったことにより、より現代的な建築物に魅力を感じるのではないか、と思ったわけです。僕達日本人はというと、現代的高層ビルなんかは新宿など都会で見飽きたところもあるし、さらに地震が多い日本では建築基準法というものに引っかかり、どうしても独創的で奇抜でまるで中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのような、そういった建築物を立てにくいというのもあると思います。まぁラブホテルには変なものもありますがあれは例外で。

っで、これらはドラクエやFFといった有名RPGゲームにも出てきている特徴であって、やはり中世的な雰囲気をよく醸し出しているなぁと思うことでしょう。僕たちは、いつの間にかそういった世界に憧れを抱いているわけです。それはなぜか。答えはタイトルにもあるように「ゆとり」の存在です。

戦後直後、日本は加害・被害どちらの面においても非常にたくさんのものを失い、しかし高度経済成長期以降は世界の経済大国として名を知らしめ、バブル期は「どうだ?明るくなったろ?」と言いながらお札を燃やさんばかりの好況期を迎えていました。その後、現在に至るまで不況の波に押し流されていますが、それでもGDPはアメリカに次いで、中国とどっこいどっこいの立場を維持し続けています。世界的に見ると日本は超幸せでお金持ちの国なわけです。

海外に出るとわかりますが、日本人は金持ち、として見られることが多々あります。そうゆう風に見られているわけです。たぶん、不況不況と言いながらも大半の日本人は自分たちが幸せな国で生活できていると思っているはずです、Maybe。Probably。Perhaps。その幸せ、心の余裕が二次元世界における想像力を作り上げているのではないのかなぁと思っているわけです。日本のアニメーションは決して中世ファンタジー世界だけを描いているわけではなく、アメリカのアニメーションっぽくリアリティを強調したものでもありません。それは、非現実的で且つ夢の様な世界を提供することが使命とされているからかもしれません。

社会的、精神的なゆとりの存在が、日本のサブカルを育んでいったと考えると、これからの日本にさらに期待できるのではないでしょうか。社畜として奴隷のような過酷な労働環境で生きていくことに対して、様々な立場から否定的な意見が出始めているわけです。もちろんまだまだ声は小さいし、財界や政界が国民に与え続けている影響力は非常に大きいです。それでも、間違った方向性ではあると思うけどもサブカルを政府がソフト・パワーの材料として使うなど、少しずつではありますがそれらの反社会的一面だけではなく、日本の持つパワーを表現するものであると理解され始めました。

日本を支えていくためにも、糞な労働を強いらせす糞ブラック企業や財界の美味い飯食ってブクブク太っていく連中共を日本から叩きだす必要があるでしょう。