ひとりで山に登るということ
半年くらい前から登山が趣味になりました。
雲取山の山頂を見上げる
「山をなめるなおじさん」に怒られそうですが、山に登るときは常にひとりです。
自分のペースでひたすらに登り、たまに立ち止まって草花を愛でたり、針葉樹や広葉樹を眺めたり、山頂ではただただ無心になって景色を楽しんだり。最高です。
冬は登山者も少なくなり、雪が音を吸収し、無音の世界を楽しめます。世界に自分一人取り残された気分、というよくある表現を肌で感じることができるわけです。
それもこれもひとりで山に入るからできることだと思っています。
日光白根山を望む
もちろん、山の危険性については理解しているつもりです。
吾妻連峰やトムラウシ山の遭難事故については何度も調べていました。
地図だけでなく、天気図の読み方も勉強しました。
早出早着を徹底し、安全マージンを大きく取った行動を心掛けました。
熊に出会わないようにするための情報収集も欠かしませんでした。
三ツ峠と富士山
それでも事故は起こってしまうもので、とある山を下山中に転倒し、膝を数針縫う程度の怪我をしました。事故時の状況は某登山系コミュニティサイトに記載したので省きますが、気の緩みや油断が招いた結果だったと言わざるを得ません。
今回の事故ですが、救急セットを持っていなければ細菌感染を引き起こしていたかもしれませんし、そもそもの体力がなければ下山することもできなかったかもしれません。受け身が取れていなければ頭を強く打って死んでいたかもしれません。
本当に運が良かっただけなのだろうと思います。入山時にお守りを頂くような霊峰だったので、何かしらの力が働いたのかもと思ってしまうくらいです。
丹沢から見る初日の出
完治後、生きて帰れたことを感謝しに、もう一度同じ山に登らないとなあ。