本当の悔しさ。

授業の柔道で負けた。
ただそれだけ。
でも悔しかった。
俺の勝利を期待していた友人の軽蔑の眼差し。
連敗した。

今までの人生、悔しいと思ったことは何度あったのだろうか。
おそらく数少ないだろう。
それが俺のダメな性格。
悔しがらない、負けず嫌いではない…
だが水泳に関しては感情を持つ。
年下に負ける、女子に負ける、ライバルに負ける。
悔しい。
だから必死に頑張っている。
いや、頑張っていないかも。

話が変わってしまうが、俺には才能はないと思う。
勉強も、運動も、水泳も、柔道も…
水泳では県の中でも速いほうまでにもなった。
でもそれは才能じゃない。
努力をしたから。
実際、俺は自分でも努力をしていたと思う。
中学生になって久しぶりに泳いだとき、部内では一番遅かった。
その2ヵ月後には一年生の中でトップ。
半年後には先輩にも勝った。
1年後には学校でトップになった。
でもそれは才能ではないと思う。
一番遅かったというのが悔しかったのか…
もう覚えていないが、悔しかったのだろう。
だからこそ人より努力していたと思う。
筋トレをして、先輩や先生のアドバイスを聞き、練習も毎日行って。
努力をしても無駄だっと思うことがあるけど、これを思い出すと違うんだなと実感する。
確かに努力をしても上達しない人もいると思う。
でも努力をしている時間は必ず忠実していると思う。
その時間は人生のどこかでプラスになっていくと思う。

俺は努力をしていかなければならない人間なのだろう。
何もしないで上達できる人間ではないのだろう。
柔道でも努力をしていないのに勝てるわけはないのだ。
先ほど、父さんに柔道を習った。
近くにこんな大先生がいた。
少しずつでも努力をしていきたい。
悔しい思いはしたくないから。
そうすると必ず人生の道はどんどんと開いていくのだろう。