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『パレード』を観てみたよ!

新宿バルト9で観てきました。行定勲監督新作。都内のとあるアパートの1室にて共同生活をおこなう5人の男女の物語です。最初、この俳優陣はどうなんだろう、と少し期待せずに映画館に足を運んだのですが、全くの杞憂でした。貫地谷しほりのほんわかした役柄も良くて、香里奈もキャラにあってました。そしてラストシーンは本当に良かったし凄かった。久々に面白い邦画を観たなぁと思いました。

現代は人間関係が希薄になっている、とよく言われます。彼らは、ネットやケータイの普及によって人間同士が面と向かってコミュニケーションを図ることがなくなっている、と言うのです。言いたいことはわかるのですが、結局は最近の若者論なのだと思います。確かに、メールなどの文章だけでは相手の意図することが正確に伝わりづらいのは事実です。しかしそれはあくまでも一部であって、全てを否定できるわけではないとも思います。

この映画では、ルームシェアをしている5人の男女はお互いのことをあまりよく知っていない、ということがキーになっています。同じ部屋で生活しているのにどうしてお互いを詮索しようとしないのか、どうして知ろうとしないのか、という疑問に対して住人はこうした緩い関係だからこそ上手くいっている、と答えるのです。相手のことをよく知っていれば知っているほど人間関係は良好である、というわけではないのです。

人間関係は希薄になったわけではなく、形が変わっただけなのです。結局のところ、時代が変わっても人は人と関わること、関わりたいと思おうことをやめることはないのだと思います。