『トイレット』を観てみたよ!

旧作。とても面白かったです!荻上直子監督作品はまだ『かもめ食堂』しか観たことなかったけど、改めて監督の作る空気感に感動する。台詞が一言しかなかったもたいまさこは、しかしその独特の雰囲気が映像を通じてこっちにまで伝わってくるようでした。いやもうホントに面白かった。

児童文学として有名な『ズッコケ三人組』の主要キャラ、ハカセはトイレに篭って読書をするという変なクセがあります。その影響を受けて、トイレに篭って読書をしたり、英単語を覚えたりしたことのある人は少なくないと思います。え?俺だけ?とにかくトイレは誰からの介入も受けない、まさに自分1人のための鉄壁の城のようなものなのです。誰にも邪魔されない安息の地、とでも言いましょうか。

それ故にトイレが与えてくれる安心感は計り知れないものがあります。日本では通常、トイレとバスルームは別々にされているものです。ユニットバスは除きますが、それは1人暮らしに適した形ではあると思います。しかし、海外(アイルランド留学の経験を元に)では大抵トイレとバスルームは共同です。誰かがトイレにいるとシャワーは浴びれませんし、洗面所を使用できないこともあります。

とりわけ日本人にとってトイレとの関係は非常に深いものだと思います。だからこそウォシュレットトイレなどというように、より快適にトイレを利用できるように社会は改善されてきました。トイレは単なる排尿処理施設ではなく、身体や心に安らぎを与えてくれるものなのかもしれません